07/07 仕事中に病気で倒れたときは労災?&丹沢縦走記

● 仕事中に病気で倒れた時は労災?

最近、クライアントの企業において、仕事中に脳梗塞・くも膜下出血で倒れた事例が続きました。脳梗塞のかたは一部障害を残して復帰、くも膜下出血のかたはまもなく亡くなりました。そこで問題になるのは保険の扱いです。
労災の認定には業務の起因性が問われます。従来これらの病気に対して労働基準監督署が業務の起因性を認めることがあまりなかったのですが、民事裁判で認められることが多くなり、労働基準監督署においても認める事例が多くなってます。脳・心臓疾患の労災認定の判断基準として下記基準が出されました。(うつ病等の精神障害については別の機会に紹介します)

1、異常な出来事(発症直前から前日までの間において、発生状態を時間的および場所的に明確にし得る異常な出来事に遭遇したこと)
2、短期間の過重業務(発症に近接した時期において、特に過重な業務に就労したこと)
3、長期間の過重業務(発症前の長期間にわたって、著しい疲労の蓄積をもたらす特に過重な業務に就労したこと)、以上を発症前おおむね6ヶ月間で判断します。

例えば3の長期間の過重業務の場合、発症前1ヵ月間に100時間または2〜6ヶ月間平均で月80時間を超える時間外労働は、発症との関連性は強い、つまり労災として認定される可能性が高くなります。80時間が2ヶ月続くということはたまに見かけます。
ご存知のとおり、業務上の傷病は労災、業務外は健康保険が適用になります。休業補償その他、給付額は労災のほうが全然厚いです。労働者が脳・心臓疾患になったとき労災が使いやすくなったことは大変良いことですが、ここで企業として注意しなくてはならないことがあります。

脳・心臓疾患が業務上の過重労働でなった、つまり労災が認定されたということは、当然企業の安全配慮義務違反があったということにほかなりません。労災の申請をすすめるということは、安全配慮義務を怠ったということを積極的に認めることになります。もちろんそのことが事実であれば労働者のためになることはできるだけのことをするべきだとは思います。
安全配慮義務違反で労働者に傷病があると一番怖いのは民事上の責任です。本来労働者が得べかりし利益が企業の安全配慮義務違反によって損なわれた、それを賠償せよ、と訴えられる可能性が出てくることです。たまに過労死や過重労働による自殺に対して1億○千万円の支払命令などということがニュースに出ます。労災の補償 は本来労働者が得られるであろう金額よりは低く設定されてますので、その差額分×安全配慮義務違反としての会社の過失分を請求されることになります。

結論をいうと、過重労働で労災になるような労働をさせることを極力避けるべきですが、もしそのような状態になったときには、むやみに労災を申請したり逆に労災申請を拒否することはやめて、その時の状況や本人や家族の主張等を良く聞いて、将来起こりうる問題等も考慮して、慎重に会社としての方針を決めるべきです。また、このような時は当事者はあせって突拍子のない行動に出ることもあるので、きちっとした説明も重要なポイントです。それから、病気も含めた従業員用の保険(労災の上乗せ補償)に加入しておくことも考えておくべきだとは思います。

● 丹沢縦走記

6月17日の日曜日、久々に丹沢に行ってきました。この日は入会している山の会の仲間が7月に会津の飯豊山に縦走するので、そのトレーニング山行でした。私は飯豊山には行かないのですが、丹沢ということで参加しました。トレーニングということで大変な山行でした。コースは下記のとおりです。

大倉(290m)−塔ノ岳(1491m)−丹沢山(1567m)−三ツ峰(本礼の頭―円山の頭―本間の頭)−三差路(310m)

大倉を7時10分ころ出発、大倉のバカ尾根と呼ばれている尾根を塔ノ岳まで、約1200mの標高差のほぼ片登りです。この日は大変良い日で、この登山道は比較的木が茂っていて直射日光があたらず、気分のいい登山日和でした。大倉尾根をほぼ登りきって塔ノ岳のふもと付近にくると、霧がでてきて風の感じも変わり、登山気分がグット高まりました。それからひと登りして塔ノ岳の山頂です。塔ノ岳は眺めが良く当日は富士山がはっきりと見えました。

ここで一服してそれから丹沢山へ向かいました。縦走ではありますが、かなり下ってからの登りで、ここでも一山登ったような気分です。この道は緑が多く眺めも良く、鳥やせみの鳴き声が軽やかにして、丹沢のなかでも気分のいい道です。こんな道が続けばいいな、などと思っているうちに丹沢山への急登です。この丹沢山が当日のピークで、チョット長めの休憩で私はここで昼食を取りました。丹沢山はあまり展望はよくありませんが、山深く入ってきた感じがします。

丹沢山からはしばらくは一気に下りますが、三ツ峰が大きく立ちはだかり、文字通り三つの峰の上り下りが続きました。本間の頭が最後でこれ以降はまた一気の下りが続き、上り下りを繰り返しながらなだらかにバス停まで下って行きました。この道はとにかく登りと下りが続くので足にけっこうきます。三差路のバス停に着いたのが3時45分ころ、51分のバスに間に合って本厚木まで約1時間でした。ほぼ8時間半を休憩はありましたが歩きっぱなしといった感じでした。かなり山に慣れている同行者も今日はよく歩いたと言っていっていたくらいですから、かなり歩いたのでしょう。私は最後はひざががくがくになり、いわゆるひざが笑う状態になってしまいました。下りがまともに歩けなくなり、ぎりぎりでゴールにたどり着いた感じです。もう少し長かったらやばかったです。筋力の訓練が今後の課題となりました。

それにしても本厚木の庄屋で飲んだビール、サワーは本当にうまかった。当日は小学校の先生、会社員、大工さん、私の4人で、50代二人、40代二人という組み合わせでした。朝から夕方まで野山を駆け巡り、どうでもいいことを話し、夜はむさぼるように酒を飲み、つまみを食べ、本当に楽しい1日でした。これがあるから山登りはやめられないといったところです。本日はまさにトレーニングで体力の限界に挑戦したような日でしたが、この年になっても体力をつけていくということに、けっこう快感を覚えるのが不思議です。