社会保険の適用拡大については以前書込みをしましたが、すべての企業の短時間勤務の従業員への適用が決まりました。現在は、「週所定労働時間20時間以上」、「月額賃金88,000円以上」の社員への社会保険への加入義務は被保険者50人以上の会社ですが、今後はすべての企業が対象となります。
なお、現在は被保険者50人未満の会社が加入させなくてはならないのは、概ね週30時間以上の社員です。
サービス業を中心にパートタイマー等の短時間労働者が多い企業にとっては影響は多大です。
1,社会保険未加入者への誘導はほぼムリ
現状で被保険者50人未満の企業であれば、短時間労働者を週30時間未満にして管理している企業は多いと思いますが、これはほぼムリといえるでしょう。週20時間未満の労働者は現状かなり少ないし、人手不足を考えれば著しく戦力が削がれるでしょう。
2,財務基盤の強化
短時間労働者がすべて社会保険に加入するとなると、財務的にはかなり大変だと思います。儲かるビジネスの模索や元請(がある場合)への料金交渉等、今から準備する必要が大切となるでしょう。
3,福利厚生としてアピール
人手不足のなかで採用もたいへんですが、社会保険の加入をアピールしていくことも必要でしょう。当たり前にはなってきますが、対応しにくい企業も一定数でてくるでしょうから。