◆ 前提 ◆
人事制度は経営の手段、最小の労力で最大の効果を狙う。
<人事制度の目的>
1、経営の意思の伝達と共有
2、従業員のモチベーションアップ
<常に問い続けること>
1、何のために人事制度を作るのか
2、従業員に何を期待し、それをどのように伝えるのか
◆ 具体的方針 ◆
1、シンプルイズベスト<精緻な賃金表、詳細な評価表は作らない>
いくら賃金や職務を分析しても、そのこと自体あまり意味がなく、また環境や戦略がめまぐるしく変わる中で、すぐに使えなくなります。さっくりした器(一定のきまり)のなかで、柔軟に対応できる制度をめざします。
2、考課者訓練はやらない
ビデオなどでいくら考課の仕方を習ってみても、現実にはほとんど役にたちません。それよりも幹部の評価者会議によって、その企業独自の暗黙知を作っていきます。また、相手のモチベーションをあげるような面接の仕方等を訓練いたします。
3、運用重視<目標面接を入れる>
人事制度は何より運用重視です。目標面接制度を必ず取り入れ、経営の意思の伝達、従業員のモチベーションアップをあげるしかけを作ります。
4、全体を巻き込む
幹部が鉛筆をナメナメやっても人事制度の目的<意思の伝達、モチベーションアップ>にはとうてい到達できません。設計段階からより多くの人を巻き込んで作ります。
5、森を見て木を見る
人事制度で陥る典型的なパターンは、パーツにこだわって、結局何をやりたいのかわからなくなってしまうことです。常に森を見ていきます。
6、現実から作る<他から持ってこない>
人事制度に関しては、他でうまくいってるからといってそれをまねしてもうまくいきません。(もちろん取り入れられるものはドンドンとり得れます)大事なことは、「今までやってきてうまくいったこと」、「これからやりたいこと」、つまり経営者や経営幹部の頭のなかを、スパイスを利かせて制度に落とし込むことです。
人事制度は有機化合物です。それぞれのパーツを最もうまく組み合わせ、触発することが大事です。
1、目標面接制度
「私はこの半期、○○をします」
2、賃金制度(ブロードバンド給)
「責任・役割別」「求められる成果別」
3、コンピテンシーor執務態度
「高業績をあげる行動基準」「基本は仕事を取り組む姿勢」
4、人事考課
「実際の仕事振り、成果」「コンピテンシー」「執務態度」
5、処遇
「昇給・昇格」、場合によっては「降給・降格」「賞与」
6、能力活用
「適材適所」「キャリアパス」
7、育成
「教育訓練」